腸壁の網の目について ~乳幼児~

『内臓デトックスアプローチ』考案者 の 塩見創 です。

前回は『腸』が食べ物を吸収する局面に関して、話をしていましたね。

前回のまとめ

①ウイルスやバイ菌はタンパク質にくっついて腸壁を突破しようとする。
②腸壁が細かくない状態でタンパク質を摂取すると、ウイルスやバイ菌に対してはもちろん、タンパク質に対しても『抗体』が出来る。
③次に『抗体』が記録しているタンパク質を取ると『抗体』が攻撃を始める。これがアレルギー。
④腸壁が細かくないのは『乳幼児』と『腸壁が損傷した人』

ここまでは大丈夫でしょうか?

つまりは、『腸壁の網の目』が常に細かい状態であれば、ウイルスやバイ菌の問題も抗体の問題も、基本的には起こらないわけです。

と言う事は、腸壁の網の目が細かくないケースについて知る必要があります。

今回はその部分について、さらに細かくお伝えしていきましょう。

 

腸壁の網の目が細かくないケースについて

前回のまとめ④
→腸壁が細かくないのは乳幼児腸壁が損傷した人

と書きましたので、まずは『乳幼児』から見てみましょう。

最初に重要なキーワードを書きます。

人間の子どもは未発達の状態で生まれてくる

パッと聞いてすぐにピンと来ないのではないかな?と思いますので、順に解説していきますね。

 

例えば、人間以外の動物(馬とか牛とかキリンとかを想像しておいて下さい)の赤ちゃんと言うのは、野生で生きている場合は特に生まれて1~2時間くらいで、自力で立ち上がり動き出したりしますね。

あれはつまり、生れた段階で身体が既にある程度完成している、と言う事を意味しています。

すなわち『大人のミニバージョン』として生まれてくるわけです。

 

ところが人間の赤ちゃんは違いますね。

よちよち歩きをし始めるのは、おおよその平均で1歳前後くらい。

言い方を変えると、約1年ほどかけて成長しなければ歩行ができないくらい、生れた段階では『未発達』な状態なのです。

 

もちろんこれには理由があります。

人間は他の動物に比べて『知性』が発達し『頭部』が大きい構造をしていて、母体の中で最も早く成長するのも『頭部』です。

もし、生れたらすぐに歩けるくらいの筋肉を胎内で育成したとしたら、今度は頭部が大きくなりすぎて出産困難。

出産のタイミングは『発育』と言う点で言えば『頭部』の発達に合わせて決められます。

その代わり『頭部』基準で出産すると、筋肉や骨格や内臓がまだ育ち切っていない『未発達』の状態で出すことになりますが、そこは仕方なし。

生れてから外で大きくなろうと割り切っているのが人間の出産だと言えます。

ですから人間の赤ちゃんは『大人のミニバージョン』ではなく『未発達な状態』なのです。

 

このことは消化器においても同じ。

『未発達な消化器』で生まれてくる人間の赤ちゃんは、当然、大人と同じようには消化吸収はできません。

唾液の分泌、噛む能力、胃酸の働き、そして腸の吸収能力、などがほぼ成人と同様のレベルにまで発達するのに要する時間は、およそ2年

 

今回のテーマである『腸壁の網の目』に関しても、この『およそ2年』という時間をかけて『大きくて荒い目』を『小さくて細かい目』に発達させていくわけです。

 

さて、ではこの『腸壁の網の目』の発達に要する2年を待たずに、前回お話していた『タンパク質』を食べるとどうなるか?

この時期の子どもですと、主に『離乳食』についての話になります。

『離乳食』に『タンパク質』が含まれているとどうなるか?

タンパク質が細かく分解される前に腸壁を通過して、血管内に入ることになります。

この際、ウイルスやバイ菌がタンパク質にくっついている場合はもちろんですが、タンパク質だけが血管内に入った場合でも、それが十分に分解されていなければ『敵』と見なされます。

すなわち『抗体』が出来ることになるわけです。

 

現在世間に認知されている離乳食の開始時期は、およそ6か月前後くらいからかと思います。

もちろん最初はタンパク質は食べさせません。

10倍粥など、主に『糖質』ですね。

そして少しゴックンが出来るようになってきた辺り(7~8か月)から、だんだんと『豆腐』『卵』などのタンパク質が加わり始めるのが、よくあるパターン。

とは言っても、最初はほんのちょっぴりなので、大して反応がなかったり、口の周りが少しポツポツ赤くなる程度。

でもここまで読んで頂いた方であれば、腸内で何が起こっているか、または起ころうとしているかご理解いただけると思います。

 

ハッキリ言います。

離乳食にタンパク質を混ぜるタイミングが早すぎるのが、アレルギー体質の大元です。

 

タンパク質を消化吸収できないタイミングで食べさせることで、タンパク質に対して『抗体』を持ってしまうことがアレルギー発症の確率を高めてしまいます。

 

もしこれらの『豆腐』『卵』と一緒に『花粉』が入ってきたとしたらどうなるでしょうか?

『ハウスダスト』が入ってきたとしたらどうなるでしょうか?

『ダニの死骸』が入ってきたとしたらどうなるでしょうか?

『花粉』も『ハウスダスト』も『ダニの死骸』も成分で言えば『タンパク質』ですから、食べ物のタンパク質にくっついて消化器内を移動します。

 

そして、まだタンパク質を分解できる消化能力が発達していなかったとしたら。。。?

まだ腸壁の網の目が大きくて荒い状態だったら。。。?

 

理想を言えば、生後2年はタンパク質の摂取は抑えた方が良い。少なくとも1年半。

そうすると、こんな声が上がるんですね。

『他のお子さんに比べて成長が遅れるのではないか?』

『タンパク質なしでは栄養不足になるのではないか?』

確かに、早い段階でタンパク質をもりもり食べ始めた子の身体は大きくなりやすいです。

頭では分かっていても、他の子と比べてしまうと気持ち的にはやっぱりつらい、と言う親御さんのお気持ちはよくわかります。

でも、大丈夫です。

発育は、タンパク質が食べられるようになってから、あとでいくらでも挽回できます。

栄養素に関しても心配いりません。

むしろタンパク質を食べさせようとするのに、いろいろちゃんと食べさせたいのに、お米しか食べない、プチトマトしか食べない、フルーツしか食べない、と言う1~2歳児はたくさんいます。

彼ら彼女らは、今日も鬼のように走り回っています。

 

ちなみにで言いますと、乳児用の粉ミルクにはタンパク質は入っていません。

ところが離乳食時に併用するサポートミルク、これにはタンパク質がたくさん入っています。

固形物からのタンパク質に気を付けたとしても、サポートミルクから入ってくる可能性がありますからお間違えの無いように。

 

今回は、腸壁が細かくないケース『乳幼児』をお伝えしました。

次回は、もう一つの腸壁が細かくないケース『腸壁が損傷した人』に関してお伝えします。

 

《 まとめ 》

①乳幼児の腸壁の網の目は、生後約2年ほどかけて完成する。

②それまでに離乳食にタンパク質が入ると、腸壁をすり抜けるので抗体が出来やすい

③粉ミルクにはタンパク質は入っていないが、離乳食用のサポートミルクにはタンパク質が入っている。

④早すぎる離乳食はアレルギー体質を増長させる。

 

では本日は以上になります。

 

日々ますます快適な身体でありますように。

お読み頂きましてありがとうございます。

 

『内臓デトックスアプローチ』考案者 塩見創

 

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