目次
『内臓デトックスアプローチ』考案者 の 塩見創 です。
腸壁の網の目が細かくないケースについての続きを書いていきます。
前々回で、腸壁が細かくないのは『乳幼児』と『腸壁が損傷した人』と紹介し、前回はそのウチの『乳幼児』のケースを書きました。
≪これまでのまとめ≫
①『乳幼児』は消化器官が未発達な状態で産まれてくる。
②完成に近づくのは生後約2年。
③それまでにタンパク質を食べさせると、十分に消化されずに吸収される。
④消化されずに吸収されたタンパク質は異物と認識される。
⑤タンパク質を攻撃する抗体ができてしまう。
今回は『腸壁が損傷した人』のケースです。
消化器が完成し、腸壁の網の目も細かく整備された。
タンパク質がしっかりと消化出来るようになった。
通常であれば、これで問題ないわけです。
しかしそのような皆さんでも、日々の生活の中で腸壁を傷つけてしまう事がありますので、それをお伝えしていきます。
腸壁が損傷する原因 ①食生活
腸は消化器官ですから、やはり一番影響があるのは食生活ですね。
- 肉食中心
- 野菜不足
- 加工食品や添加物の多い食品
- 甘い食べ物
- 精製された炭水化物(白砂糖、小麦粉)
- アルコール
- カフェイン
近年、精製された炭水化物(白砂糖、小麦粉)、アルコール、カフェインなどが腸壁を弱める原因であることが分かってきています。
完成された消化器であってもこれらの食生活を続けていると、段々と食べ物の毒素が蓄積されていき、腸を傷付けることになるのです。
そして血液が酸性に傾いていきます。
特に、肉類や甘い食べ物は酸性傾向が強い食品ですので食べ過ぎには要注意。
酸性、アルカリ性はお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
学校の化学の時間では、酸性・アルカリ性の度合いを『ph(ペーハー)』と言う呼び方をしていましたね。
例えば『胃』の中は食べ物を消化する為に『強い酸性』です。
『肌』は『弱酸性』。
そして『血液』は『弱アルカリ性』が適切です。
身体の部位によって必要なph(ペーハー)が違うわけですね。
これらは必要に応じてその適切なph(ペーハー)になっているので、それが崩れると言うのは場合によっては大ごとです。
身体は多くのエネルギーを使い、このバランスをもとに戻そうとしますので、ここで腸内の体力が消耗させられてしまうのも、腸内環境が低下する要因になります。
腸壁が損傷する原因 ②冷え
アイスや冷たい飲み物を摂りすぎると当然お腹が冷えます。
冷暖房などによって常に一定に保たれた環境に慣れすぎることで、体温調整の能力を下げてしまっている身体も、隠れ実は冷え性のケースが多くあります。
そして運動不足。
『冷えは万病のもと』と言いますが、これはまさに言い得て妙。
腸が冷えると、ズバリ免疫力が著しく低下することが分かっています。
抵抗力が低下するので、風邪なども引きやすくなりますし、普段は反応しないようなアレルギー反応が出ることもあります。
大人のアトピー・アレルギーで悩んでおられる方の大半は、冷たい飲食のし過ぎが原因だとの指摘もあります。
腸壁が損傷する原因 ③便秘
腸の中に食べ物が長時間とどまっている状態が便秘ですね。
留まる時間が長くなると食べたものは発酵、つまり腐敗します。
これは、悪玉菌や腸内に住むカビなどにとっては、非常に増殖しやすい環境と言えます。
腸内には
・身体に有益な善玉菌
・身体に良くない悪玉菌
の他に
・普段はどちらでもない日和見菌(ひよりみきん)
と言うグループの菌がたくさんいます。
善玉菌がしっかり働いている時、日和見菌は特に悪さもせずにおとなしくしている菌のグループ。
ところが、善玉菌グループが弱りが悪玉菌グループの勢力が強くなってくると、日和見菌は悪玉菌と同じように暴れ始めます。
これらは、その場その時の勢力に従ってしまうので『日和見』と呼ばれるグループなのです。
悪玉菌と日和見がグルになって悪さを始めると大変です。
どんどん毒素を出して腸壁を傷付けていくことになります。
腸壁が損傷する原因 ④ストレス
『あらゆる病はストレスが原因だ』と言う研究者もいるくらい、病気とストレスは切り離せない関係にあります。
『病は気から』と言う言葉もありますね。
特に現代はストレス社会と言っても過言ではありません。
- 仕事
- 人間関係
- お金
- 健康
- 身内
- 恋愛
- 時間
- 環境
身の回りの様々な事柄がストレスの要素になり得てしまいます。
ストレスを受けると身体はどうなるか?
血管が細くなり、血圧が上がります。
内臓の血液は筋肉に回され、筋肉がギューッと硬くなります。
ストレスと戦ったり、逃げたり、身を守るための反応が起こるのですね。
これらの反応は緊急事態が起こった時に、それに速やかに対応するために起こります。
そして緊急事態が回避されたら「フーッ」と一息ついて緊張状態から解放されるのです。
ところが、常にストレスにさらされていると、常時緊急事態モードでいなければいけなくなります。
血管が細くなり、血圧が上がり、内臓の血液は筋肉に回され、筋肉がギューッと硬くなった状態でいつもいなければいけない。
これでは、身体に『病気になれ』と言っているようなものですね。
これらのような原因が重なることで次第に腸が壊されていけば、『乳幼児』でなくてタンパク質がアレルギーの原因になってしまいますし、毒素が血液中に入りやすくなってしますのです。
それこそがまさに『排出しきれなかった毒素』です。
だからこそ、アトピーでケアすべきは『皮膚』以上に『内臓』や『血液』なんですね。
今後は、これらに対するケアの方法をお伝えしていきます。
では本日は以上になります。
日々ますます快適な身体でありますように。
お読み頂きましてありがとうございます。
『内臓デトックスアプローチ』考案者 塩見創
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